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――なるほど、確かにバランスが良いですね。しかし、ラスボスの般若は早くもRec2で登場することになりました。あれは想定内でしたか?

Zeebra:はっきり言って“無理ゲー”のつもりだったので、驚きました。番組を始めてわかったのは、追うものと追われるものにはやはり差があって、たとえばチャレンジャーは別の大会で使ったラインを使えるけれど、モンスター側は前回の放送で使ったラインは基本的に使えないですよね。また、モンスターごとに対策を練って勝負することもできる。そういうハンデが一気に作用したこともあって、Rec2で早くも般若が引きずり出されたんだと思います。ちょうど賞金を100万円にしたばかりだったので、あの勝負はプロデューサーたちも含めて冷や汗モノでした(笑)。だけど、あの回があったからこそ、番組の持つドラマ性が一気に加速した。そこにはイメージと寸分違わぬ、もしくはそれ以上に堂々たる般若がいて、チャレンジャー・焚巻を真正面から迎え撃ってくれたんです。その素晴らしさ、MCバトルの凄みを地上波で証明することができたという嬉しさから、俺もつい涙腺が緩んでしまいました。あの瞬間、この番組はイケると確信しましたね。





フリースタイルダンジョンに関するZeebraのインタビュー。
番組が生まれた経緯、人気の理由、今後の展望を語っています。
Zeebraってマルチな才能があって、いろいろものを考えているところに改めて感心しました。

HIPHOPのサバイバル的側面を、「フリースタイル・ダンジョン」として迷宮に喩えるアイデアは、
実は約20年以上も前、彼自身によって表現されているんですよね。



【キング・ギドラ - フリースタイル・ダンジョン】 (歌詞はこちら
『空からの力』(1995年12月10日)収録

 ※曲はキングギドラの名義ですが、歌詞はすべてZeebraが書いています。
 ※イントロの0:36~は、番組内で般若がネタをやるシーンで流れるBGMですね。














・・・
(その発表以降、長い年月でMCバトルのレベルも格段に上がってきました。。。)








そして、MCバトル隆盛の今!
曲の世界観をさらに色濃くして観客に提示し、今では一大ムーブメントに。
当時から曲を知っている人間からすると、「リアル版・フリースタイルダンジョン」です。

RPGゲームという切り口もキャッチーだし、本当にセンスがいいですよね~。